トランシルヴァニアの400年の魔女”ツィマ”





我が家にツィマがやってきた。友人のシャムネコ(16歳)

近づくと、フウ〜!!と敵対心

窓枠にひとり座りずっと、窓の外を眺めている

飼い主のことを考えているのか、、、。

なかなか、なついてくれない。





ツィマ、一緒に遊ぼうよ〜!しらんぷり。

洋服ダンスの中にすっと消える。



二日目の朝、目が覚めるとなにか気配と目線を感じる。

ベッドから横を見ると、ツィマがそばでじっと私の顔をみている。

ツィマ!来てくれたの!おいで!手を差し出す。

またもや、フウ〜。ああ、、まだダメだ。


すぐには、触れせてくれないらしい。

それなら、、つかず離れずの関係をとることに決めた。



さりげなく、一緒の部屋にはいるが、いないふり、、。

ツィマが少しずつ、動き始めた!いろいろ、部屋の気配をさぐっているよう。



ある日、買い物から帰ってくると、どこにもツィマがいない!

いつもの、洋服ダンス、戸棚、窓枠、どこを探しても!

あせった。大事な友人から預かった子。

全く、ドアは開けていないのに、、、。何処へ??



ふと、ベッドに目をやった。朝、ベッドメイキングしたままの、綺麗な状態。

しかし、よ〜く見ると、何やら、ベッド中央に小さな膨らみがある。丸いふくらみが。

まさか!   あ〜!!ツィマだ!




ある夜、私はワインを飲みすぎた。ガブガブのんで、薄着のまま、

ソファーの上で寝てしまったらしい。夢の中、私の体の上を歩くものがいる〜!!!何だ〜!

飛び起きた。何と、ツィマだ!ツィマが私の上をのっそ、のっそ、歩いている。

起こしてくれた。このまま、寝てたら次の日は風邪。

その日、初めて私たちは、触れ合った。しかも、むこうから、、。

ツィマ、ありがとう!





それから、じわっ、じわっと接近してくる。物音を一切立てない彼女。

ハッと気づくとひざの上、いつの間にか、ベッドの中で

ゴロゴロ、、ゴロゴロ、、音を鳴らす。

1ヶ月経った頃は私の心の中へ。




ツィマの本当のお母さんが引き取りにきた、、、。そして、その1ヵ月後、

トランシルヴァニアへ旅立った。

それ以来、私は小春のことで、泣くことがなくなった。

一人ぼっちでいることが、無性に寂しかった若かりしあの頃を思うと、

心触れ合える鳥やネコや、、、、自分たちを幸せにしてくれる。










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