こんにちわ、珠玖加奈子 (しゅくかなこ)です。 一緒にフルートの奏法を 研究していきましょう!!
 
〜 緊張とあがり〜 


人前で緊張した場合など、”音が出ない!”恐怖を体験した人は多いのではないでしょうか。

フルートは曲の練習と当時に、自分と楽器を一体化させて、いかに音を出して行くかを日々研究していかなくてはいけません。

小さな子供の頃、(人前を意識する以前に)効率的な音の出し方を取得した人は、トラウマにとらわれることなく、演奏できるのでしょうが、、、しかし、殆どのフルート吹きは、こんな恵まれた環境にありません。

フルートの魅力は、美しい音ですが、その音をコンサート、本番、人の前でいかに発揮できるか、そしてその音を使っていかに音楽表現ができるかとなると、大変難しい楽器です。

本番は緊張してしまって、、、上がりやすい体質だから、、と、諦めている人が多いかと思います。

私も一時、練習、練習、毎日9〜8時間吹いても、本番は、ぱあ〜と上がってしまって、音はカスカス、息は絶え絶え。毎日、毎日、練習して、この結果。人前でこんなになるくらいならい、なんのために練習したんだろうか。全く練習しないで、吹いた時の方がまだましだ!と。一層のこと、練習するのが馬鹿らしく思える時がありました。

しかし、今思うと、この頃は何の練習をしたのか、、思えば、、曲の練習、そして、いい音を出す練習ばかり。難しい曲を(音も指も)吹けるようになるまで、繰り返し、繰り返し、練習していました。

あの頃は、人前に立って、緊張した時のための練習をしていませんでした。
ステージの上に立った時のことなんて、考えただけで怖くて、、、思っただけで、ドキドキして、それに向き合う練習が出来ていませんでした。こんな大切なことを、しないで8時間、9時間ただただ吹いていました。

どおして、緊張したら音が出なくなったりするのか?指がめちゃくちゃになるのか?体中がガチガチになるのか?震えるのか?
緊張しないように、するのも、一つの方法ですが、それは、突然襲ってくるもので、、、其の辺を鍛えるのは、、そこらへんは、後に、医学的に専門家の力を借りいるとして、、。
(何回も本番をこなせば大丈夫、、、ということもありますが、、、)

しかし、奏法によって、緊張するとすぐに音や演奏に支障のに出る奏法と、緊張しても、音が普通に出て、
いつもどおりに演奏できる奏法があります。


どちらの奏法が好きか?もし、気持ちが緊張しても、上がっても、音がきちんと出て、演奏に支障なければ、最初は少々いつもと違っても、徐々に、いつもの自分を取り戻せ、練習通り、いや、それ以上の演奏ができるはず。

練習、本番、練習、本番を繰り返し、ただ、ただ、ああ〜本番ダメだった、、、を繰り返すだけでなく、何が悪かったのが、どのように、自分を改善しなくてはいけないのか、研究して取得していくことこそ、フルート吹きになるための、重要な練習です。
あがり症だから、、、と諦めないで、研究しましょう。

私自身、(プロがこんなことを言うのは恥ずかしいのですが)、何回ステージに上がっても、、自分の思い通り、吹けることなかなかありませんでした。しかし、このことに前向きに取り組み、奏法を見つめなおし、その練習を行った結果、克服できました。また、そのことが、大きく自分の実力アップにつながりました。

思い通り、満足のいく演奏をステージの上で行うこと、夢のようなことですね。

しかし、あのジェームズ・ゴールウエイですら、ベルリン・フィルを辞めてソリストになってすぐ、NFAコンヴェンションでの初ステージでは、何千人のフルーティストの観客を目の前にして、演奏中、足が、がくがく震えていたとのこと。
あのゴールウエイ氏ですら、ステージでガクガクしながら吹いていることもあるのです。しかし、私たちに聞こえてくる音は、どんなに素晴らしいか。

震えても、緊張しても、上がっても、人前でフルートが吹ける奏方を研究しましょう。時間の無駄遣いはやめて、しっかり取得して行きましょう。しかし、1年や2年でできるものではありません。
一生かけて上達し続ける楽器だからこそ、面白いのです。

フルート奏法研究 第2章
大地のエネルギー吸収する立ち方
フルート奏法研究 第3章
  震え

    
珠玖加奈子(しゅく かなこ)
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